敬遠とは
敬遠とは意図的にフォアボール(四球)を出すことです。故意四球とも言いますが、日本ではほぼ「敬遠」を使います。英語ではintentional walkと言います。
打者と勝負するよりも、一塁に歩かせてしまったほうが良いと判断した場合に行われます。
歩かせる、なんて言葉でも敬遠を表すことがあります。
以前はボール球を4球実際に投げていたのですが、近年では申告敬遠というボールを投げなくても良いルールができています。
敬遠はルール違反ではなく、戦術の1つです。ただ、松井秀喜選手が高校生の時に、甲子園で5打席連続敬遠された時は賛否両論渦巻く大きな話題になりました。
また、タイトル争いをしている選手をチャンスで敬遠すると、観客からは大きなブーイングが来たりします。2021年の大谷翔平選手は良く敬遠されていたので、そのたびにブーイングが起きていました。
日本では自分の球団の選手と敵の球団の選手でタイトル争いをしていると、わざと敬遠して勝負しないなんてことをお互いにやりあうなんてことが昔は良くありました。そういった場合も多くの批判がでますし、だいたい議論になります。
敬遠のボールは打っても問題なく、1999年には元阪神の新庄剛志選手が敬遠球をサヨナラ打するというなんとも印象的なプレイがあります。申告敬遠を使えば起こりえないプレーでもあります。
敬遠をするシチュエーションは「走者二塁」、「走者三塁」、「走者二・三塁」が多いです。良く「一塁があいている」なんて表現をします。
塁を埋めるとフォースアウトが取れるようになるためチャンスで強打者に回ってきた時に一塁があいていると、敬遠されやすくなります。
ごくまれにですが、満塁でも敬遠するときがあります。ホームランバッターと対戦するよりは押し出し1点の方が良いという判断をして、満塁でも敬遠をするという選択です。