カウントとは
ボールカウントのことで、打席での勝負に対するボールとストライクの判定を数えたものです。
1イニングでアウトを取った数をアウトカウントと言いますが、ボールカウントはただ「カウント」と呼ばれることが多いです。
打者はストライク3回でアウトになり、ボールが4つになるとフォアボールで一塁に進塁できます。そのため、カウントは3ボール2ストライクがマックスになり、その状態をフルカウントと呼びます。
カウントの順番は先にボールで次にストライクになります。ボール2つ、ストライク1つならば「ツーボールワンストライク」になります。
昔の日本ではストライクを先にカウントしていました。ただ、国際的にはボールカウントが先で、ストライクを先にしていたのは日本や韓国など一部地域だけでした。そのため、2010年から日本でもボールを先にカウントするようになりました。昔の人が「ツーワン」といったらツーストライクワンボールでしたが、今はボールを先に呼ぶので、反対の意味になることが多いです。
カウントは打者と投手でどちらが有利な状態かの目安になります。
ボールが先行すれば打者が有利ですし、ストライクが先行すれば投手が有利です。
ツーストライクの状態をピッチャー側からは「追い込んだ」、バッター側からは「追い込まれた」と言います。3ストライクでアウトですから、これはピッチャー有利なカウントになります。
スリーボールの場合は次にボールを出すとフォアボールなため、こちらはバッター有利なカウントです。そのため、スリーボールノーストライクの場合は、打つな(待て)というサインが出ることもあります。
カウントによる野球の不文律(ルールに記載はないが、慣習としてあるルールみたいなもの。破ると報復で故意にデッドボールを狙われるなど)には、大量リードしている場合に、スリーボールゼロストライクの次の球は振らないというものがあったりします。