継投とは
継投とは1試合で投手を交代させること、他の投手が投げることを言います。
継投策というのは、どのような意図で投手交代をしていくのかという作戦のことです。
リリーフとも言います。「リリーフ」は「relief」で救助とか救援という意味があります。継投策で出てきた投手を救援投手(リリーバー)と呼んだりします。
試合の最初から投げるピッチャーを「先発」、継投で出てきた途中のピッチャーを「中継ぎ」、試合の最後を締めるピッチャーを「抑え」と呼んだりしますが、継投で出てくるのは中継ぎと抑えです。
ピンポイントで一人だけを抑えるために出てくるピッチャーをワンポイントリリーフと呼んだりします。
リリーフ投手は試合中にブルペンで投球練習をしながら試合に備えています。各大会やリーグにて、ベンチに入れる選手数は決まっており、そうに応じたリリーフピッチャーを用意しています。リリーフ陣なんて呼ばれたりします。
先発投手は中4日~6日開けての登板になりますが、中継ぎ投手は短いイニングを投げることが多いので、連投、三連投などが無きにしも非ずで、健康という意味では少し過酷な部分があります。
登板しない試合でもブルペンで肩を作ることはするため、ベンチ入りした試合では毎日投げている、なんてことにもなります。
継投は潤沢に選手を揃えられ、リーグ戦という長丁場なプロ野球において主流でしたが、近年では投手の週間球数数制限など、様々な影響から、高校野球でも徐々に増えてきている印象です。
抑え投手
抑えとは継投で出てくるリリーフピッチャーの中でも、試合の最後を締めるピッチャーのことです。基本は勝っている時に出てきます。
また、抑え投手につく記録で「セーブ」というものがあります。これは3点差以上で勝っているとき(他にも条件がありますが)に、最後のアウトを3つ取るとカウントされる記録です。だいたい9回に投げます。
なので、抑え投手は大体このセーブがつく場面で出てくることが多いです。
そのため、基本はチームに一人なことが多いです。
大きく勝ち越している試合でも出る場合はありますが、そういう時は登板間隔があきすぎないように、みたいな時が多く、大半は抑えではないリリーフピッチャーが投げるのですが、そのピッチャーを抑えというのはあまり聞いたことがありません。
中継ぎ投手
抑え投手以外の継投で出てくるリリーフピッチャーを大枠でくくって「中継ぎ」と呼びます。
中継ぎで力のある投手を「「リリーフエース」なんて読んだりします。
またセットアッパーや敗戦処理、ロングリリーフなど、起用され方によって様々な呼び方があったりします。
セットアッパー
セットアッパーとは、継投で出てくるピッチャーの中でも、僅差で勝っている時や同点などの時に、抑えピッチャーの前に出てくるリリーフピッチャーのことです。
抑えと同じぐらいの力を持ったピッチャーが使われることが多いです。勝っている時はだいたい8回に投げます。
また絶対に負けられない大事な試合などでは、同点や僅差で負けている時にも出てくる時があります。
勝っている時限定な感じがある抑え投手よりも頻繁に出てくる印象があります。
敗戦処理
試合が負けていても、9回までは逆転のチャンスがあります。
ただ、大差で負けていたり…、なんて時にはセットアッパーや抑え投手は使いたくないわけです。リーグ戦は長丁場ですし、勝率10割は不可能です。
となると、必然的にもう勝ち目のない試合で投げる中継ぎピッチャーが出てきます。
そういった役割を敗戦処理なんて呼んだりします。
この敗戦処理の役割は悪いことばかりではありません。例えば二軍から上がってきた投手が通用するかどうかとりあえず投げさせてみたり、なんてことはあります。
そこで結果を出せば、次はもっと緊迫した場面で投げさせてみようなんてことになり、そこでずっと結果を出し続ければ、セットアッパーや抑えが見えてくる、なんて具合です。
まあ敗戦処理で出てさらに打ち込まれてしまう…、なんてこともあるわけですが。
昔、負け試合ではとてもいい投球をするのに接戦や勝ちに近い試合では大崩れするという中継ぎ陣がいたチームがあったな~なんて感慨深くなります。