可美葦牙彦舅尊 (うましあしかびひこぢのみこと)とは【日本神話】

日本神話神話

可美葦牙彦舅尊 (うましあしかびひこぢのみこと)とは

可美葦牙彦舅尊 (うましあしかびひこぢのみこと)とは、日本書記の天地開闢にて、異説2、異説3、異説6に出てくる神です。

ウマシは優れたものを表す美称、アシカビは葦の芽、ヒコヂは男性の尊称という説があります。

異説に関係なく、天地開闢の一番初めに生まれてくるものは「葦が芽のような」という表現がされますが、おそらくその最初に生まれてくるものに対するエピソードに名称がつけられたものと推測されます。

異説2と異説3においては一番最初に出てくる神であり、国常立尊(くにのとこたちのかみ)とどちらが原初の神なのかは説が分かれる神でもあります。

ただ、混沌とした中から、「葦が芽のような」ものが生まれたという逸話からも、可能性としてはあるのかなと思います。ただ、これは私見ですが、他の神話と比較すると、混沌から大地という流れが多いので、国常立尊の方が最初なのかなと思っています。

古事記では、宇摩志阿斯訶備比古遅神と表記され、4番目に出てくる神様です。

古事記においても日本書記においても、天地開闢時に出てくるのみで、その後にエピソードはありません。

そのため、私見ですが、天地開闢の現象を表しただけの原初の神という可能性が高いと考えています。

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