神皇産霊尊(かみむすひのみこと)とは【日本神話】

日本神話神話

神皇産霊尊(かみむすひのみこと)とは

神皇産霊尊(かみむすひのみこと)とは 、日本書記の天地開闢の異説4に出てくる神様です。

異説内の表記順で言うと5番目に出てくる神です。

日本書記ではエピソードがありません。

この天地開闢の時にしか出てこないのです。

高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)と共通の産霊という言葉が入っています。産(むす)は植物が自然と現れる様をいい、霊(ひ)は霊的な力のことを言います。

そのため、高皇産霊尊とついになっている神とされることもあります。

日本書記には登場時に名前が出てくるだけであり、古事記と比較することもできず、わからないことの方が多い神様です。

古事記に出てくる神産巣日神

古事記に出てくる神産巣日神(かむむすひのかみ、かみむすひのかみ)は結構出番があります。

少名毘古那神(すくなひこなのかみ)が大国主神と協力して国造りをする場面で出てきます。

また、穀物の種についての場面、須佐之男命が大気都比売神を殺し、その死体から五穀が生まれるというエピソードがありますが、その時に、神産巣日神が種を回収したというエピソードがあります。その場面では御祖(みおや)という言葉が神産巣日神にくっついています。

大穴牟遅神(おおあなむぢのかみ)が殺されたところに、「(蚶)貝比売(きさかひひめ)」・「蛤貝比売(うむがひひめ)を使わして、大穴牟遅神を復活させるエピソードでも出てきます。

他にも名前だけが出てくるところがありますが、基本は出雲系の神々とのエピソードになります。

そのため、もともと出雲系の神だったのではとか、もともとの神話系から、出雲系の神々に後からくっつけたのではとか、様々な説があります。

出雲国風土記では神魂命として出てきますが、ほぼエピソードはなく、出雲国風土記内に出てくる神の御祖としての役割になります。

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