国狭槌尊とは
国狭槌尊(くにのさたちのみこと)とは日本書紀に出てくる二番目の神です。
日本神話の最初は、世界が混沌として何も定まっていないところに大地が現れるところから始まります。
その最初の神が国常立尊ですが、その次に現れるのが国狭槌尊です。
古事記には国之狭土神という似たような名前の神の記載がありますが、最初の天地開闢の時には出てこないので、同一かどうかはわかりません。
サツチのサは、サオリ(田の神を迎えて豊作を祈る行事)やサナブリ(田植の終りに田の神を送る祭り)のサと同じで田植もしくは田の神、神稲を表しているとする説があります。
そのため、稲などの穀物を植える土を表しているとされます。
大地が生まれ、穀物を育てるための土が、2番目に出てくる神ということです。
最初の天地開闢にて、「大地」という土台ができて、その上に「土」ができるという、世界の根源的な神の一柱でもあります。