オンラインゲームで重要なping
最近のシューターゲームは基本オンラインでの対人戦です。
そのため、ネットワークとは切っても切り離せない関係にあります。
FPSでよく言うpingやping値とはサーバーとの応答速度を示す数値です。
数字は低いほうが優秀です。
この数値が高いと、オンラインゲームはまともにプレイできません。
ping(ピン、 ピング)
pingとは、FPSではよくサーバーとの応答速度として使われますが、実際はソフトウェアのことです。
機能としては、通信の際に発信元から発信先へメッセシージを送付し、発信先が応答してきたメッセージが戻ってくるまでの時間を計測します。
これをラウンドトリップディレイタイムと言いまして、応答時間だったりレイテンシなんて言ったりもしますが、FPSなどping値というと大体のこの数値のことを言います。
単位はミリ秒(ms)で、千分の一秒が1ミリ秒になります。
ping15とは、自分のPCから情報を発信して、ゲームのサーバーからの応答が自分のPCに戻ってくるまで15ms(0.015秒)かかった、ということになります。
pingの数値と目安
pingは10以下ならば非常に快適です。
ただ、そんな数値が出ることはそこまでないです。
そのため、ping10~20ならば十分です。日本に住んでいて普通の回線ならば、日本のサーバーにつなげるのならば20前後で安定するはずです。
50ぐらいまでならばあまり遅延を感じることなくプレイできると思います。もちろん非常に速いping値の人とは差がつきますが。
100が近づいてくると多少遅延を感じるようになります。
150を超えるとはっきりとラグを感じるようになり、200を超えるとまともにプレイできないレベルになります。
人間は、何かの刺激に対して反応できる速度が大体0.2秒程度(200ms)、なんて説があります。
反応速度分の遅延がすでにあるping200が非常に不利になることはそれだけでも理解できるかと思います。
日本のサーバーでプレイできるのであれば、ping50にするのはそこまで難しくないので、普通の回線と普通のプロバイダ契約で十分です。
海外サーバーしかないゲームの場合は、距離の壁が立ちはだかるので、どうあがいても低pingは無理なことがあります。
応答速度が遅いとどうなるのか
pingの値が大きいと、俗に言う「ラグい」という状態になります。
キャラクターが突然瞬間移動したり、動きが止まってしまったりします。
もっと悪い現象だと、下に降りたように見えたのに実は降りてなくて元の位置にいたり、などが突然起こります。
「ラグ」という言葉自体の意味は「遅延」という意味のみで、先ほどの応答時間だったりレイテンシぐらいの意味のようですが、この遅延がひどい場合に引き起こされる現象も含めて、ラグという人もいるようです。
これは日本だけの言葉なんでしょうかね。
距離が遠いほど応答時間も長くなる
基本的にはサーバーへの距離が遠いほど、pingは高くなります。
直線的な距離ではなく、ケーブルの長さのほうが重要です。
直接ケーブルが引かれていない地域のサーバーはpingが高くなります。
エーペックスレジェンズで自分がプレイする際、東京サーバーは良い時は一桁、大体15~20です。
オレゴンが100前半なのですが、距離的には近いはずのシドニーは130~150でして、アメリカの中部から東海岸と同じぐらいのpingになっています。
これはオーストラリアへの直通ケーブルが無いのか、それとも独自の問題が他にあるのかはわかりませんが、単純に距離だけではない良い例かと思います。
大体ping100か110ぐらいがプレイするには限界かと思いますので、アメリカの西海岸ぐらいまでが限界かなと思います。東海岸のサーバーではやはりラグを感じます。
フォートナイトでも西海岸は多少ラグを感じてもプレイはできますが、東海岸は気になるラグになるため、ちょっと難しいですね。
ロンドンだとpingが200を超えるので、ヨーロッパのサーバーは日本からだとほぼ無理です。
他に近いところとなると、シンガポールあたりまでならば、ping100ぐらいなので、日本から西を考える場合は、その辺りまでかな、と思います。
日本だとどうしてもPCゲームは人口が少ないので、アメリカの東海岸ぐらいまでストレスなく通信ができるようになると、プレイできるゲームの幅が広がりとても嬉しいのですが、距離の問題は仕方ないですね…。
カジュアルなゲームならばそんなにpingを気にすることもないですし、バトルフィールドをやっている時は日本サーバー内にping150ぐらいまでの人は結構いたので、まあプレイできないことはないのですが。
無線LANと有線LAN
pingを安定させるのならば、確実に有線LANです。
無線LANはパケットロスが起きます。
パケットロスとはデータを送っている際にその一部を受け取れなかったり、送れなかったりすることです。
データを受け取れなかったらどうなるのかというと、そのデータを受け取るために再度通信をします。通信のやり直しが何度も行われるため、速度は遅くなりpingの平均値も悪くなります。
自分は光有線でゲームをプレイしていますが、そこから室内に無線も飛ばしています。室内でスマホを使う時はその無線を使っています。
無線のpingは有線の2倍から2.5倍ぐらい悪くなります。
有線で20前後、無線で40~50です。ちなみに同じ場所でWimax2で測ると75ぐらいです。
さらに無線はpingが安定しないので、測定サイトなどで測った数値よりもゲームプレイ時の体感としてはラグく感じます。
どちらのほうが勝てるのか、などは非常に難しい問題なので一概には言えませんが、pingを安定させるのならば、間違いなく有線LANになります。
戸数の多いアパートの問題
普通に一戸建てで光回線ならば、後は基地局との距離などその場所の問題になるのですが、まあ普通はオンラインゲームを問題なくプレイするぐらいの速度はでます。
ただ、アパートは注意が必要です。
マンションタイプ(集合住宅)の光回線契約だと、多くの人が使えば使うほど、回線速度は遅くなっていきます。夜中に誰かが大量のダウンロードをしていたり…などすると一気に回線速度が落ちます。
酷いと本当に酷くなりますね、この問題は。
戸数が多いアパートで共有回線だと本当に酷いです。
5Mbpsぐらい出ていれば、ゲームをプレイするpingは十分なのですが、下手をすると1MBPSを切ってしまうこともあります。
オンラインゲームが重要事項な人は、共有回線の状況や戸数の確認、専用回線を引いて良いかどうか、などをきちんと確認しておく必要があります。
ただ、あまりに通信速度が遅いと、ゲームのアップデート時にデータダウンロードに非常に時間がかかるので、ある程度は確保しておきたいところです。
正直普通のゲーム好きぐらいだったら、あまり気にすることでもないのですが…。
まとめ
pingは低いほうが良いです。
日本に住んでいて、日本のサーバーでプレイするならば、20以下が望ましいです。
50あればプレイに支障をきたすことはないでしょう。
海外のサーバーでプレイする際は、どんなに機材を良くしても回線を良くしても、距離の壁が立ちはだかるので、どうしようもないです。
回線速度は優秀でなくてもそんなに問題はなく、光ファイバーで有線LANならば普通にプレイするには十分です。
NUROだ~なんだ~という人はガチな人達なので、あまり気にしなくても良いかと思います。