ゴロとは
野球のごろとは英語のgrounderからきた言葉で、打者が打ったボールがバウンドしたり転がったりしながら進むことです。
転がっているものだけでなく、単純に打球が地面についたものをゴロと表記します。
新聞などでは、地面についた打球を処理して打者がアウトになった場合、守備位置と一緒にゴロをつけて表現します。
ピッチャーゴロ(投ゴロ)みたいな感じです。
これは、地面についた打球をピッチャーが捕ってアウトにした、という意味で使われています。打者だけでなく、塁上にいた走者をアウトにした場合も守備ポジション+ゴロで表されます。
例えば、走者が一塁にいて、打球をサードが捕って二塁で一塁走者をアウトにしただけの表記はサードゴロです。
そのため、基本は打球処理した内野守備者の「内野ゴロ」になることが多いです。
ただ、稀ですが「外野ゴロ」として、外野が処理してアウトになることがあります。
通常はバウンドした打球が外野に飛んだ場合、アウトになることはまれでその場合「ヒット」になります。ですが様々な条件がそろってしまうと外野ゴロが成立してしまう時があります。
一例ですが、ライトの守備位置が定位置よりも前で、ライトに強いゴロの打球が飛び、打者の足が速くないと、ライトが捕ってすぐにファーストに投げるとアウトにできてしまい「ライトゴロ」になります。
また、2014年あたりから、メジャーリーグ(アメリカのプロリーグ)では極端な守備シフトを敷くことがあり、外野の選手が内野にきて五人内野みたいなこともあり、その場合はもともと外野の選手が処理をすると表記自体は「外野ゴロ」になります。
ただし、極端な守備シフトは色々と議論があり、2021年のマイナーリーグでは禁止されたルールを実験しています。セカンドベースを挟んで左右に二人ずつ、という感じの規定です。
日本ではまだそこまでこの「極端な守備シフト」を見ることは多くないですが、ルールによっては外野ゴロという表記が増えたり減ったりすることがあるかもです。