アーリーアクセスとは
アーリーアクセス版とは、ゲームが完成する前にリリースし、ユーザーによるフィードバックを受け、それを参考に最終の製品版がリリースされる、といった形でリリースされる形態のことです。
金額としては製品版よりも安く、かつ、何がしかのインセンティブ(限定アイテムなど)がつくこともあります。
開発側の利点としては、ユーザーの意見を幅広く取り入れられることや、開発中に資金を集められること、があります。
ユーザーとしては自分が気になっているゲームにいち早く参加できる、という利点があります。
また、単純にテストとしてユーザーに無料で解放するベータテストのことを指すこともあります。
開発者によってだいたいロードマップが提示され、その計画に従ってアップデートが入り、完成版に近づいていきます。
ゲームにもよりますが、完成まで数年かかるものも多いです。
マインクラフトのベータ版
自分が初めてアーリーアクセスでゲームを購入したのはマインクラフトでした。
1つは未完成でも非常に面白そうだった点、もう1つはこのゲームが完成したところ見たい、といった点から購入しました。
面白いゲームを完成させるために資金援助をする、みたいな感覚だったのを覚えています。今でいうところのクラウドファンディングみたいなものでしょうか。
バグなどもありましたが、そういうものだよね、といったスタンスで遊んでいた気がします。
マインクラフトはアーリーアクセスで大成功したモデルでして、マインクラフト後にすごく目につくようになった印象です。
FPSでもそういったゲームが多くなりました。
マインクラフトは当初開発者が個人で作っていて、このアーリーアクセスでの資金集めが上手くいって会社設立もされ、豊富な資金で開発を続けられたという、まさに独立系ゲーム会社の理想のような形になりました。
製品版が出るまで3年ぐらいかかりましたし、アーリーアクセスという形をとらなかったら、今の形にはなってなかっただろうな、と思います。
PUBGのアーリーアクセス版
PUBGのアーリーアクセス版はバグが非常に多かったですね。
物理演算での挙動もそうでしたが、それ以上にゲームが落ちたり、起動しなかったりが頻繁にありました。
また、あまりの人気で人が多過ぎて、サーバーにつながらないなんてことはざらでした。
それでも多くの人がプレイし、あれだけ盛り上がったのは、未完成でもアーリーアクセスとしてリリースしたからかな、と思います。
ただ、あまりに未完成でも許された稀有なゲームとも言えます。
今、あの時レベルの完成度で出したら…。
アーリーアクセスの問題点
ゲームによって様々ですが基本は「未完成品」です。
購入した段階ではバグが多かったり、UIが使いづらかったり、機能が足りなかったりします。
ものによってはまともにプレイできないものもあったりします。
そういった開発元は信頼を失ってしまうので、まともにプレイできないものは多いわけではないですが、そうでなくても人によっては騙された、と思う人もいるかもですね。
ぱっと見は面白そうでも、プレイしてみたらつまらなかった、というものもありますし。
インディーズゲームでは仕方のないことですが、あたり外れも含めてのアーリーアクセスになります。
また残念ながらアップデートによってゲームがつまらなくなることもあります。ベータ版が一番バランスが良くて面白くて人がいた、なんてFPS・TPSもあったりしますね。
そういったリスクも含めて、購入するかどうかを決める必要があります。
完璧主義な人は、アーリーアクセスのゲームにお金を払わないほうが良いです。
アーリーアクセスゲームへの評価
最近ではアーリーアクセスが頻発されるようになったのと、アーリーアクセスが何かを知らない人か、もともとそういうものだということを知らずに不満の声を上げることが多くなった気がします。
開発側でも完成できなくて投げだしてしまうといったゲーム、アーリーとは言えあまりに完成度が低いゲーム、などもあったため、文句を言いたくなる気持ちはわからなくもないですが。
まともにプレイできないアーリーアクセスゲームもあるため、そういったレビューが参考になることもあります。購入したのにサーバーに全然つながらない、なんてものもありました。
完成した!となっているのに完成度が非常に低く、ひたすらアップデートが入るなんてゲームもあり、アーリーアクセスのゲームにお金を払うのはリスクもあることも知っておく必要があります。
アーリーアクセスゲームの出来
PUBG以降のアーリーアクセスのFPSゲームは、うまくいっているものが少ない印象です。
アーリーアクセスなどせずに、開発がきちんと完成してから出せばプレイヤーを獲得できたんじゃないかな…といったゲームも結構ありました。
そういった意味では、エーペックスレジェンズはアーリーアクセスではなく、ゲームとしては完成させてのリリースだったので、計画の勝利だったのかな~と思います。
タイタンフォールの続編を待っていた人にとってはとても残念だったかもですが。
オープンベータとクローズドベータ
アーリーアクセスとは少し異なるのですが、ベータ版をテストする、という意味合いで無料で行われるものもあります。
コールオブデューティーシリーズでよくある形式です。
コールオブデューティーでは発売の1か月ぐらい前に、完成に近づいたベータ版を体験できるオープンベータテストを行うことが多いです。
参加できる日数が少なくはなりますが、ソフトを予約していなくても参加できるため、体験版のような意味合いもあるかと思います。
オープンとは違って希望者の抽選のような限定的な形で行われるクローズドベータのようなテストもあります。