ストライクゾーンとは
ストライクゾーンとは、ピッチャーが投球して、そのゾーンに入るとストライクカウントが1つ増える範囲のことです。英語でもそのままstrike zone
「打者が自然体で打てる範囲」がストライクになります。
ストライクゾーンは打者の体格を基準とします。正確には「打者が投球を打つための姿勢」です。打者が通常の打撃姿勢で構えたときが基準になります。そのため、不自然にかがんだりしても意味がありません。
高さ●cmと決まっているわけではないので、個人の身長な体格などでストライクゾーンは変わります。
ストライクゾーンの基準
打者の方の上部と、ユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインが、ストライクゾーンの高さの上限になります。
膝頭の下側のラインが下限になります。
底面はホームベースになります。なので、先ほどの上限と下限までのホームベースの形をした五角柱が、ストライクゾーンの範囲になります。
この3次元空間を一部でも通過すればストライクです。かすめたぐらいでもストライクになることがあります。
ストライクゾーンは審判によって変わる
ストライクゾーンは審判によって変わります。
規定自体が曖昧なため、各審判の判断によってストライクゾーンは変化します。
基準以外にも、人間の心理的な問題でも変化します。たとえばですが、四隅に行くほど判定が厳しくなり、ストライクゾーンは角が丸い、なんてデータがあったりします。
また、横の判定より縦の判定の厳しくなる傾向にあるそうです。これは試合を見ていても、なんとなくですが感じます。
また、名の知れた選手が見逃すとボールとか、新人選手だと差別があってストライクゾーンが広いとか、様々な選手や元選手が、グレーな判定についての見解を述べていたりします。
ホームコートアドバンテージなのではと疑われたり、ぐらいの誤差ならばまだしても、明らかにど真ん中のなんの変哲もないファストボールなのに、ボール判定になったりという誤審レベルのものまであるため、なんとも難しい問題でもあります。
ロボット審判
MLBと業務提携している米独立リーグ「アトランティック・リーグ」にて、2019年「トラックマン」という弾道測定機器にて、ストライクゾーンの判定をする実験が行われています。
この弾道測定器は日本でも使っていますが、判定をさせるというよりも、審判の判定の参考にするためのデータをとったり、ボールの回転数だったり、審判や選手の技術向上に使われていることが多いです。
様々な問題がありつつも運用されていますが、明らかにボールでもストライク判定になっているため、まだまだ精度という意味では問題があるようです。
今後、どうやって精度を高めていくのかは大きな課題になっていくと思います。
ストライクゾーンの判定は人間がやっても揉めることが多いので、機械が実用に値する精度が出せるのならば、考えようによってはありかもですが、機械は万能ではないので、実現にはまだまだ時間がかかるんだろうなと思います。
また、機械が判定することによる人間側の心理的抵抗も無視できません。今後、どのようになっていくか、注目される問題でもあります。