極端な守備シフトとは
野球のセオリーの守備位置と大きくかけ離れた場所に守備位置を取ることです。
日本でもアメリカでも古くからある守備の作戦なのですが、2014年ぐらいから、メジャーリーグ(アメリカのプロリーグ)にて、打者の打球方向のデータをもとにした極端な守備位置を取ることが増えました。
左の強打者に対して、三遊間を完全に開けて、一塁と二塁の間に四人守備者をおく、みたないことをします。
また、外野の選手が内野にきて五人内野なんてことをしたりします。
日本でも変則シフトは昔から記録にはあります。「王シフト」が有名です。こちらはサードがショートぐらいの守備位置に、ショートが二塁ベース付近まで移動する感じでした。
ただ、極端な守備シフトは色々と議論があります。2021年のマイナーリーグでは禁止されたルールを実験するという試みがされています。セカンドベースを挟んで左右に二人ずつという規定を設けたようです。
日本では極端な引っ張りバーターは数が少なく、器用なバッターが多いせいか、あまり見られない守備シフトです。
メジャーの場合、実際に打率低下など、効果が出ているバッターもいます。
メジャーだと、自分のバッティングを変えるということを嫌がるのか、放送を見ていても引っ張る打者が流すとか、三塁線にバントするとか、あまり見たことがありません。なので、効果的なのかもしれません。
日本とアメリカの文化の違いを感じます。