ヘイトとは
FPSにおけるヘイトとは「ヘイトが集まる」「ヘイトをかう」などと使われ、戦闘範囲で誰を攻撃するかに使われる言葉です。
「ヘイトが集まる」とは攻撃されやすい状況に陥っている、もしくはわざと自分に攻撃が集まるようにしている、という感じです。
元々、MMOなどでは、敵が誰を攻撃するかを決定する要素としてヘイトという内部数値があります。敵キャラは、このヘイトの値が高いプレイヤーを優先して攻撃してきます。
なので「ヘイトが溜まる「とか「ヘイトを稼ぐ」とか、そんな言い回しになっています。
このヘイトの概念が、対人戦のFPSなどにも導入されて使われるようになった印象です。
MMOでは、防御力や体力の高いプレイヤー(タンク)が盾役になり、脆いけどダメージを出しやすいキャラクターを守りながら、彼らにダメージを出してもらう、というプレイをすることがあります。
その際に、タンクが的の攻撃を集めるためにはヘイトを稼ぐ必要があります。そういった感じで使われる言葉です。
FPSではオーバーウォッチなどで広まったような印象があります。FPSでもキャラクターにロールがあるゲームで使われることが多いですが、バトロワなどでも使われることがあります。
ゲームだけに限りませんが、どこかの部隊が攻撃を引きつけつつ足止めし、別動隊が展開して敵を包囲殲滅するという手法は、戦闘においては非常に重要です。
FPSにおいても「敵を引き付けて意識を集中させる」という作戦は有効でして、さらにロールのあるゲームではそれが役割として現れやすく、言葉としても定着しやすかったと推測しています。
元々のヘイト(hate)の意味は、嫌いの強い言葉で、憎悪とか反感とかの意味です。
非常にネガティブな言葉で、差別的な発言がヘイトスピーチと呼ばれたりします。