ピンとは
ピンとは地図の上に目印のことです。
FPSではフィールドマップが用意されています。そのマップに対してマーカーをつけることができるのですが、それをピンといいます。
Googleマップなどの目的地などに使うものもピンといいますが、基本の考え方はそれと同じです。
ピンを立てるとかピンを指すとか言います。
ピンを立てて、そこに敵がいるよ、とか、そこに移動しようなどと使います。
ping(ピン)とは別のものです。
pinとは留め針、飾りピンとかそういう意味です。安全ピンのピンですね。
最初から意味を持たせたピン
MOBAなどFPS以外のゲームでは普通なのですが、FPSでも「最初から意味がある」ピンが増えてきました。
CODのようなゲームでは、野良で適当にプレイしていても、エイムが良ければなんとかなってしまいます。なので、多様なピンにそこまで必要性を感じないことが多く、あっても使わないゲームだったと思います。
ですが、バトロワが流行ることによって、バトロワのチーム戦では、野良でもある程度の意思疎通がないと辛いということが可視化されていきました。PUBG・フォートナイトの不便なところの1つでもあったわけです。
そんな中、後発のバトロワとしてエーペックスレジェンズが出てきたときに、プレイにとても便利なピンの機能が実装されていました。
元々ピンを使う場合、ピンをマップに打ちつつ、会話で敵がいるとかピンの場所に行こうとかいう話をする使い方でしたが、エーペックスレジェンズでは「敵がいる」「ここを守る」などがピンの種類で簡単にわかるようになりました。
また、各種のピンを各キーに割り当てることもできます。MOBAなどに比べるとFPSでは忙しい時間が多いのですが、普通のピンと敵がいるよというアラームのピンを別キーに割り当てることで、緊急性の高い「敵がいるよ」を簡単に知らせることができるようになりました。
もう一つ便利なのが、フィールドの武器やアタッチメントなどに対するピンです。キャラボイスで「○○が欲しい」と明示的に示すことができ、さらに、フィールドのアイテムに対して「○○がある」と言わせることができ、味方がピンを指してくれたアイテムに対して欲しいという意思表示までできるのです。
バトロワはファームして装備や回復を集めるため、自分の装備だけでなく、味方の装備も重要です。高ティアのアイテムがあるよと明示できる
エーペックスレジェンズのピン機能は、プレイしてみると非常に便利でした。わざわざテキストチャットをしなくても、最低限の意思表示ができるのは、色々なわずらわしさから解放されます。
もちろん、ピンが手軽に打てることで、ピンの連打などの問題は出るわけですが、連携が必要なバトロワとしては画期的でした。
その後、全く同じというわけではないですが、他のゲームもピンについては真似するようになります。とは言っても、固有キャラを操作するゲームでない場合は、ボイスなどの問題もあり、大きなプレイ体験の改善には至っていない印象でした。
エーペックスレジェンズは、ピンの実装について、ゲームの設計段階から上手くいった良い例の1つ、ということなのでしょうね。